切ってもまた伸びてくる髪の毛やツメとは違い、胎児期に形成されて生まれてきた組織のほとんどは一度失ったら終わりだとされてきました。再生治療とは、このように再び形成されることのない失われた組織や器官の再建、機能の回復に挑む治療のことで、歯科医療においても歯周組織の再生に活用されています。
当院ではこの再生医療のひとつである『多血小板血漿』(PRP)治療を併用したインプラント治療を行っています。PRPを使用することで"治癒や骨の造成促進"や"痛みの軽減"といった効果が得られます。
具体的には、患者様ご自身から採血した血液を遠心分離器にかけ、"血小板"の濃縮された液体(血漿)である"PRP"と"血小板"が取り除かれた液体(血漿)である"PPP"に分離して、治療時に使用します。
自分の細胞を利用するためアレルギー等の拒絶反応もなく非常に安全で、安定した治療を行なうことができます。
1. 採血キットの準備:
患者様個々に滅菌された採血キットをご用意いたしますので、ご安心ください。
2. 採血:
採血キットを利用して、患者様ご自身の血液採取を行います。
3. 遠心分離器:
血液を遠心分離器にかけ、PRPとPPPに分離します。
PRP
血小板が濃縮された"PRP"をインプラント治療時に併用することで、成長因子が組織を再生させる細胞を活性化させ、治癒の促進、痛みの軽減などの効果があります。
PPP
"PPP"には白血球が多く含まれており、併用することで細菌感染防止に効果を発揮します。