私は子供の頃から、医療を志していたというわけではありません。身内に教職員が多かったこともあり、自然と同じ教師の道を目指すようになっていました。
そして実際に"個性のある子供たちを育てたい"という気持ちを持って、大学の理学部に入学し、卒業後、化学の教師としてある高校に採用が決まり、その後5年間教鞭をとっていました。
どこの世界でもあることですが、実際に教師としての働き出してみると、自分が思い描いていた"個性のある子供たちを育てたい"という教育理念と"成績重視"の学校とのギャップを感じるようになり、次第に心は医学の道へと傾いていったのです。
子供の頃から自分が進むべき道だと思っていた教職の道から方向転換することには悩みましたが、自分を信じて新たな道を目指すことを決断したのです。
まず理学部で勉強したときに持っていた放射線のライセンスを生かすため、放射線科で学び、その後、"自分の手先の器用さ"を生かすために歯科医師を目指し、歯学部で学びました。
卒業後、ある病院の救急病棟に勤務したのですが、ここでの経験が当院の高度医療を支えていると言っても過言ではありません。
救急病棟ですから、意識のない患者さんなども運ばれてくるため"チーム医療"として、歯科医としての仕事だけではなく、医師の指示の元で採血や点滴、気道を確保するための送管など、普通の歯科医では経験できないことを経験しました。
また、心臓外科、脳外科や循環器科の先生方とも接することで歯科だけではなく体全体の医療知識を学び、それが現在の私の治療理念でもある"歯だけではなく体全体の健康を考えた治療"につながっています。
こうして歯科医師として独立するまでに遠回りはしましたが、普通の歯科医では得られない経験ができたと本当に感謝しています。
また、医院の経営者としての立場から自分を振り返ってみると、教育者として持っていた"個性のある子供たちを育てたい"という思いはスタッフたちとの関わりに引き継がれているように思います。
それぞれスタッフの個性を活かして、みんなでがんばるクリニックをつくりたいという思いでいます。
ひとりでできることには限りがあります。みんなで協力してひとつのことを作り上げることができれば、ひとりで目指すよりも大きな結果を得ることができると思っています。
救急病棟で接した、チーム医療もその一つだと思います。歯科医師ひとりの力では救うことができない命もチーム医療としてそれぞれのエキスパートが役割を全うすることで、患者さんの命を救うという大きな目標が達成できるのです。
その大切なチームのメンバーが今の私にとっては治療をサポートしてくれるスタッフたちだと思っています。
そして、もうひとり大切なメンバーがいます。それはあなたです。私は表面的な治療だけでなく本当に患者様の健康を考えた根本からの治療をしたいと思っています。
そして、そのためには患者様の普段の生活においてのご協力も必要になる場合があります。ぜひ、私たちのメンバーになって下さい。そして、一緒に口腔内の悩みを解決していきましょう。
あなたにクリニックでお会いできるのを楽しみにしております。